宮部みゆき「おまえさん」
昨秋に発売されてずっと読みたかったけど、帰省のお供にと思ってがまんしてたので、上下巻けっこう厚かったけど一気に読破。
前の2作もかなりの分量なので、ここまでくると登場人物それぞれの人物像がより一層固まってきた感じです。
シリーズの中心にいるっぽい本所深川の同心・平四郎と、彼を取り巻くおなじみの連中に、新人同心や変わり者ご隠居など新しい面々も加わって、かなり人物相関図は広がりまくり。
一応謎解きの話だけど、人物描写と相関関係を際立たせるエピソード風になってるので、人情話というほうがあたりと思います。
弓之助のすごさをしつこく描きまくるところがちょっともうええやんと思いますが、それを差し引いても、江戸情緒満点の豊かな情感あふれる良作に仕上がってるね。
前の二作を読んでいないと登場人物の人となりや関係がわからないので、これから読む人は順番に詠むことをおススメします。
全部読んでも損はないかと(笑)
>けむけむさん
ほんとにいろんな話を書いてはりますよ。
どれもかなり綿密に取材されてるのかリアル感がすごいです。
けむけむさんは老眼というより疲れ目が極限状態とちがいますかー?
わたしも最近疲れ目を感じるので、いたわってあげなあかんと思います。
投稿: ひよちゃん | 2012年1月28日 (土) 19時33分
宮部みゆきって、昔、一人じゃなくて、何人もいるんだろう?って話を聞いたような
ってなくらいに多様な作品を書いてるような認識ですが
残念ながら、まったく触れたことないんです...
老眼になって小説読むのが苦しくなったから?
...いきなり核心突き過ぎ...
投稿: けむけむ | 2012年1月25日 (水) 03時54分