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少し前に読売新聞で「三島屋変調百物語事続」を連載していましたが、その中にとても切なくて泣けてくる話があって、本になるのが楽しみな今日この頃、帰省のお供に用意した「警官の血」を帰るまでに読んでしまい、駅の売店で見つけたのがこれ。
新書だったのでいったん引っ込んだ手が、「三島屋変調百物語事続」の前の話、こりゃ買いなさいとの天の声だわーとお財布へ(笑)
ろうそくを100本立てて怖い話を100話、1話終わるごとにろうそくを1本ずつ吹き消していき、100話終わってろうそくを消したらおばけが~という百物語に似せて怪しい話を集める内容。
とはいえ、聞き手の女の子(主人公)も話し手も心に深い傷が持ち、語られる話の内容も単なる怪奇話ではないところが宮部みゆきらしい。
ちょっと強引なところや説明不足なところもあって、特に最後の話はなんだかな~という終わり方ですが、それでも読者を話の中にぐいぐい引き込んでいく筆力はさすが。
それにしても、最近当たり本が多くお出かけ度合いが急降下^^;
会社の人に借りました。
ローマ時代のお風呂で沈んで出た先が日本のお風呂しかもタイムスリップしてるぜ!!という、なんともアヤシゲな作品。
ローマ人はお風呂が好きで、日本人にとってはごく普通のお風呂を「すごいアイディアだ」とローマにもどって作ってみたらバカ受け、主人公の建築士は出世街道まっしぐら~。
読み手の感性によって評価の分かれるところでしょうが、わたしは面白かったな。
話のあいだにあるローマ人とお風呂についてのウンチクも楽しかったです。
お盆帰省のお供に選んだ作品。
上下巻でちょうどいいかと思ったが、面白すぎて一気に読んでしまい帰りはちがう本を買う羽目に^^;
3代にわたり警官を職業に選んだ一家の60年にわたる歴史を、戦後から現在までそのときどきの世相を交えながら語り継いでいく大河小説。
中心になるのは初代安城清二の死の謎、息子民雄や孫の和也はあるきっかけから隠された真実を見つけようとし、最後に和也が祖父と父の死にかかわる衝撃的な事実を解き明かす。
そういう意味では長編ミステリーなんだが、 読み終わった後に思うのは「子は親の背中を見て育つ」です。
謎解き自体は犯人が途中で想像がつくものの、結末は予想を裏切る意外性。
買って損はない逸品です。
帯の“130万部突破の人気シリーズ”と裏の“ハイテンポな都会派サスペンス”に惹かれて買ったが「ん~」でした。
失敗しない銀行強盗は嘘を見抜く名人と天才スリと演説の達人、精確な体内時計を持つ女の4人組という設定で、せっかく成功した戦利品を横取りされて取り返すお話。
確かにテンポはいいんだけどその分未消化なカンジで底が浅い気が。
映画化されてるらしいので、どちらかといえば映画向きなのかもしれません。
シリーズの他も読むかといわれれば、多分読まない気が^^;
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